「のだめ」といえば、二ノ宮知子作の『のだめカンタービレ』を思い浮かべる方が大半ではないでしょうか。
漫画から始まり、テレビアニメ、そして実写ドラマ(+映画)化もされた――むしろ、知らない人のほうが少ないほどの人気作品です。
クラシック音楽をテーマにしたこの物語は、“舞台”との相性も抜群。
コンサート形式でクラシック音楽とストーリーを融合させた公演が、ついに再び幕を開けました。
もちろん、かてこさんはそのステージへ――。

16年ぶりの“のだめ”との再会

かてこさんが“のだめ”の”舞台”の世界に触れたのは、2009年秋。
映画『のだめカンタービレ 最終楽章』の公開を記念して開催された
「のだめオーケストラコンサート」でのことでした。

それから16年――。
2025年9月、東京ガーデンシアターで開催された
ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート。
あのときの旋律が、再び心に響く瞬間が訪れました。

(2025年かてこさん撮影:東京国際フォーラムにて)

思いがけないご縁で叶った観劇

もともと人気公演のため、チケットはなかなか取れないとか。
実は今回のチケット、知り合いの方が勤める会社のご縁で、
特別にリーズナブルな価格で入手できたそう。
後方席での観劇ではありましたが、スクリーン越しにも伝わる熱量と音楽の迫力に圧倒されたといいます。
久しぶりに胸が高鳴る時間を過ごしたそうです。

かてこさん

席が遠くても、音楽が良ければ大丈夫です。

“のだめ”が、そこにいた

幕が上がると、そこにはまぎれもない“のだめ”がいました。
16年ぶりに“のだめ”として舞台に立つ上野樹里さんは、あの頃と変わらず、まぎれもない“のだめ”そのものでした。

演奏とストーリーが交錯する構成で、のだめキャラになりきって、
語り手となるシーンも多く、 映像と音楽が融合した“シンフォニックな物語”に。
歌詞がスクリーンに出ない演出も、逆に集中を促し、
観客一人ひとりが“音”で感情を受け取る体験になっていました。

ピアノ演奏も圧巻。
演者さんたちの歌唱力も高く、舞台全体が心地よいハーモニーで包まれました。
懐かしい曲が流れるたびに、あの頃の“のだめ”の世界が鮮やかによみがえります。

キャラクターとして流す一筋の涙に、会場全体が息をのむ。その瞬間、没入感は最高潮に達していました。

(2025年かてこさん撮影:会場全体の空気感は最大限感じられた後方席)

のだめの世界、再び

懐かしい楽曲が流れるたび、よみがえる”のだめ”の世界――

「音楽って、時間を超えて心に、記憶に、残るものですよね。」
そう満足そうに語るかてこさんでした。

グッズ売り場は開演前から長蛇の列。
ペンライトの光が客席を包み、まるで音符が舞うように揺れていたそうです。
“のだめ”というキャラクターが、いまも人々の心の中に
生き続けていることを感じさせる空間でした。

観劇ド素人所感

2009年、そして2025年。
時を越えても変わらない“のだめ”の音や世界観を作り出していることに驚きつつ、
もともとは漫画であり、アニメ、そしてドラマへの展開を経て、
三次元での集大成とも言える舞台でも魅せる”のだめ”に改めて興味が湧いた。

過去にアニメを見始めたものの数話で断念してしまったわたしですが、
作品の入口として”舞台”から入るのもありなのではと思い立ったのでした。

クラシックの美しさと舞台の熱量が融合したこの公演は、
まさに“のだめ”という作品の進化形。

次回公演の前に、もし配信があるならぜひ観てみたい。
16年前と変わらない――
でも、確かに新しい“のだめ”の世界に触れてみたい。

ステージに立つ人、その世界を創り上げるすべての人に、心から拍手を。

舞台ファイル:ミュージカル『のだめカンタービレ』

かてこさんが赴いた舞台日程は以下の通り。

【公演名】映画公開記念 のだめオーケストラコンサート 最終楽章
【公演期間】2009年 10月 30日 〜 2009年11月01日
【会場】東京国際フォーラム ホールA
【演奏】のだめオーケストラ

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【公演名】ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート
【公演期間】2025年 09月 13日 〜 2025年09月15日
【会場】東京ガーデンシアター
【原作】二ノ宮知子
【作詞・上演台本・演出】上田一豪
【音楽】和田 唱
【クラシック音楽監修・指揮指導】茂木大輔
【演奏】東京フィルハーモニー交響楽団(東京公演のみ)
【キャスト】
野田恵 – 上野樹里
千秋真一 – 三浦宏規
フランツ・フォン・シュトレーゼマン – 竹中直人
峰龍太郎 – 有澤樟太郎
三木清良 – 仙名彩世
奥山真澄 – 内藤大希
江藤耕造 – なだぎ武
ゲストピアニスト – 石井琢磨