“推し”ができた。
その瞬間から、観劇の楽しさは何倍にもふくらみます。
けれど――
気持ちが強くなればなるほど、距離感がわからなくなることもあるとか。
「全通(ぜんつう=全公演通うこと)」しなきゃいけない?
SNSで毎回感想をポストしたほうがいい?
プレゼントって渡すもの?ファンクラブに入らなきゃダメ?
今回は、年間100公演以上を観劇するかてこさんに聞いた、
“推し”へのちょうどよい応援の仕方、
そして自分らしく続けるための「推し活マイルール」をご紹介します。
“推し活”にも、人それぞれの「ほどよさ」がある
「“義務”のように感じてしまったら、それはもう違う気がします。」
かてこさんは、こう語ります。
“推し”を応援することが、自分を追い込む要素になってしまっては本末転倒。
だからこそ、「自分が心から楽しめる範囲」での関わり方を大事にしていますし、
”推し”のいるみなさまもそうであってほしいです。
かてこさんの「推し活マイルール」7カ条
無理のない頻度で観に行く(観たいときに、観たい本数)
→ 週2回くらいが心地よいリズム。だけど、本推しに限ってはチケットが当たった回数行くことも。
遠征は「舞台」を主軸にご当地ご飯を楽しむ
→ 観劇時間を最優先とし、ご当地の美味を満喫。(おすすめご飯処は予約しておく。)
”推し”グッズ購入は最優先にあらず
→ 優先度の高い応援活動に予算を回す、何が一番大事か己に問う。
贈り物は基本的にしない
→ 舞台のチケットを買って観に行くことが最大の応援。
舞台以外の活動は無理に追わない
→ 映像作品は無理せず「観たいものだけ」。
「追えない」時期があっても、自分を責めない
→ 忙しいときや、気持ちが向かないときもある。
“好き”のカタチは人それぞれと理解しておく
→ 他人のスタイルと比べない。自分が楽しめていればOK!

(かてこさん撮影:2025年名古屋遠征時、予約不可のご飯処2件目、1時間待ちでありつけた食事)
(予約不可1件目は4時間待ちで断念、、次回のチャレンジへ、これも遠征での楽しみ)
“距離”は、応援を長く続けるための知恵
推し活は、熱量も感情も大きいぶん、摩耗しやすい。
だからこそ、「一生懸命だけど、燃え尽きない」距離感が大切。
かてこさんがこのマイルールにたどり着くまでには、
劇場に行くたびに、パンフレットやグッズを購入するのが当たり前で、
ルーティンワークのように購入していた時期もあったそうです。
コロナの影響もあり、チケット代高騰の時に振り返り、
自分にとって、何が一番大事な”応援”か優先順位をつけた結果、
今のマイルールになりました。
「その公演時間にその場にいることに意味がある」
これに尽きる、というかてこさん。
みなさまにはみなさまの一番大事な“推し”への応援があるはず。
心のままに、みなさまにとってのマイルールを決めてみてください。
あなたの“好き”を、あなたらしく
応援の形に「正解」はありません。
追い方も、感じ方も、スタンスも、全部ちがっていい。
でも一つ言えることは――
“推し”と出会えたこと自体が、すでにかけがえのない喜びであり、
それを自分らしく続けていくことが、何よりも素敵なことだということ。
まだ”推し”と出会っていない観劇ド素人のわたしが
”舞台”の世界を深堀している中で感じていることです。