上白石萌音ライブ「texte」~心をほどく、“静寂”のライブ体験~

2026年3月29日。
横浜で行われた、上白石萌音さんのライブ「texte」。

今回は、ご友人の姪っ子さんと一緒に観に行くことになったかてこさん。
受験のために東京に来ているタイミングでの観劇(観“聴”)となりました。

この日のライブは、2026年2月にリリースされたアルバム「texte」を軸に構成されたもの。
“映像作品にまつわる楽曲”というテーマのもと、カバーとオリジナルが織り交ぜられた構成。
かてこさんにとって初観となる上白石萌音さんのライブ、
どんな特別な時間となったのでしょうか。

(2026年かてこさん撮影:開演が待ち遠しい時間…)

(2026年かてこさん撮影:開演前、席からの眺め)

静かに、歌を“聴く”時間

会場の空気は、とても静かでした。

いわゆる“盛り上がるライブ”とは違い、
観客の多くが座ったまま、じっくりと歌に耳を傾けるスタイル。

たまに立ち上がる場面もあるものの、
全体としては“聴くこと”に集中する空間が広がっていました。

モニターに映るのは、本人ではなく“世界観”

印象的だったのは、ステージ上の演出。

モニターには、上白石萌音さん本人の姿ではなく、
楽曲に合わせた映像や歌詞が映し出されていました。

これはまるで、
“歌そのもの”を主役に据えた演出。

視覚的な派手さではなく、
音と言葉、そして“受け手”にフォーカスする構成が、
このライブの空気感をより深くしていたように感じます。

カバー曲だからこそ届く“記憶の共鳴”

今回のライブでは、カバー曲が多く披露されました。

・「アルデバラン」(AI)
・「時をかける少女」(原田知世)
・「366日」(HY)
・「なんでもないや」(RADWIMPS)
・「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」(Chara)

など、誰もがどこかで耳にしたことのある楽曲たち。

だからこそ、
ただ“聴く”だけではなく、
受け手のそれぞれの記憶とともに、心に響いてくる。

上白石萌音さんのやわらかく、まっすぐな歌声によって紡がれ、
それらの楽曲に統一感と新鮮さがあり、
受け手に心地よく響いているようでした。

沁みますね。

“立たないライブ”が生む、特別な没入感

今回のライブで感じたのは、
「立たないからこそ、じっくり届く」という体験。

身体を動かして楽しむのではなく、
心で受け取る時間。

音楽に“浸る”という言葉が、
これほどしっくりくるライブも、なかなかありません。

(2026年かてこさん撮影:終演後のステージを記念に)

“静寂”な夜のセットリスト

1:アルデバラン(AI)
2:時をかける少女(原田知世)
3:白い泥
4:ハッピーエンド
5:Woman “Wの悲劇”より(薬師丸ひろ子])
6:366日(HY)
7:一縷
8:BOTH SIDES NOW(ジョニ・ミッチェル)
9:From The Seeds
10:なんでもないや(RADWIMPS)
11:AUDITION(THE FOOLS WHO DREAM)
12:On My Own
13:SMILE
14:変わらないもの(奥華子)
15:スピカ
16:Swallowtail Butterfly~あいのうた~(Chara)
17:Loop

<アンコール>
18:25コ目の染色体([RADWIMPS)
19:奇跡のようなこと

シンプルに“染み渡る”ライブ

よかった。

かてこさんの開口一番の所感はこれ。

「歌がうまい」という言葉では足りないほど、
一曲一曲が丁寧で、まっすぐで、やさしい。

気づけば、力を抜いて、ただ聴いている。

そんな時間が、
日常の中でどれだけ貴重かを思い出させてくれるような、
“癒し”のひとときとなったようです。

上白石萌音さんのライブ「texte」は、
“盛り上がる”ではなく、“染み渡る”ライブ。

音楽を、もう一度ちゃんと“聴く”。
そんな原点に立ち返るような時間を過ごせたようです。

ステージに立つ人、その世界を創り上げるすべての人に、心から拍手を。

(2026年かてこさん撮影:本好きな上白石萌音さんならではの古本交換所スペース)

(2026年かてこさん撮影:ずらーっと並べられた本たち、上白石萌音さんからの一冊も混ざっているらしい。)

(Milk tea break…)
こういう沁みる夜は、ホットミルクティーを。

ミルクティーにあう紅茶【雅紅茶】

関連作品

今回のライブの軸となっているアルバム『texte』。
映像作品にまつわる楽曲をテーマに、カバーとオリジナルが織り交ぜられた一枚です。
ライブで感じたあの空気感を、自宅でもゆっくりと楽しめます。

舞台ファイル:上白石萌音ライブ「texte」

今回、かてこさんが赴いた日程は以下の通りです。

【公演名】Mone Kamishiraishi yattokosa” 26 《texte》
【公演期間】2026年3月29日
【会場】パシフィコ横浜 国立大ホール

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