ミュージカル『BOOP! The Musical』~初心者にもやさしい、歌と色彩のハッピーミュージカル~

2026年5月、6月にかけて、かてこさんがすでに複数回観劇している作品。

東急シアターオーブで上演された『BOOP! The Musical ブープ!ザ ミュージカル』。

ベティー ブープといえば、赤いリップに大きな瞳、くるんとした髪型で、
全体バランス的に頭部が大きめのキャラクターとして、
絵柄の印象がある方も多いのではないでしょうか。
一方で、かてこさん自身も、
「ベティちゃんの絵は思い浮かぶけれど、ベティちゃんに物語があったの?」
というところからの観劇スタートでした。

特に事前情報入れずに劇場へ赴いた今回の舞台はかなり入りやすい作品でした。
ストーリーはわかりやすく、舞台全体の空気も明るく、安心して観られるミュージカル。

観劇初心者の方にもおすすめしやすい、ハッピーで目に鮮やかな作品だったようです。
年間100公演赴くかてこさんにはどんな景色が見えたのでしょうか。

(2026年かてこさん撮影:シアターオーブにて、いよいよです。)

『BOOP! The Musical』とは?

『BOOP! The Musical ブープ!ザ ミュージカル』は、1930年代に生まれた世界的な人気キャラクター、
ベティー ブープを主人公にしたミュージカルです。

物語の始まりは、白黒のトゥーンタウン。
永遠のスターとして愛されるベティー ブープは、「みんなが思い描く人」として輝き続けています。
けれど、彼女が本当に望んでいたのは、スポットライトの外で過ごす“平凡な一日”。

ある日、発明家で祖父のような存在であるグランピーの装置によって、
ベティーはカラフルな現代ニューヨークへタイムワープします。

そこで出会うのは、夢を追う青年ドウェイン、ベティーの大ファンであるトリーシャ、
活動家のキャロル、そしてニューヨーク市長候補のレイモンド。

ベティーの存在は、出会った人々の心や街の未来に少しずつ影響を与えていきます。

白黒の世界に戻るのか。
それとも、カラフルな世界で自分らしく生きる道を選ぶのか。

その選択を、歌とダンスと華やかな舞台演出で描いていく作品です。

(2026年かてこさん撮影:開場前でベティーちゃんがお出迎え)

観劇初心者にもわかりやすい、シンプルな物語

かてこさんの第一印象は、「とにかくわかりやすい」というもの。

舞台作品の中には、背景や設定を知らないと少し置いていかれるように感じるものもあります。

しかし『BOOP!』は、物語の軸がとてもシンプルです。

白黒の世界で“みんなが求めるスター”として生きてきたベティーが、
現代ニューヨークで“自分自身”を見つめていく。

この流れがわかりやすく、観ていて迷子になりにくいのです。

さらに、全体のトーンが明るく、楽曲も耳に残りやすい。

重たいテーマを深く掘り下げるというよりも、前向きな気持ちで劇場を出られるタイプのミュージカルでした。

「今日は楽しい舞台を観たい」
「難しく考えずに、音楽とダンスを楽しみたい」

そんな日にぴったりの作品です。

キャスト全員の歌唱力が高い!

特によかったのは、キャスト全員の歌のうまさ。

主演の礼真琴さんはもちろんのこと、主要キャストそれぞれに見せ場があり、
歌唱にも安定感がある、
作品全体として安心して聴いていられる舞台だったそうです。

『BOOP!』は、ポップでスウィング感のある楽曲が多く、作品全体にリズムがあり、
何よりもキャストそれぞれが、楽しそうに歌っているので、
舞台全体の楽しさも増し増しです。

楽曲そのものも良く、観劇後に「歌がよかった」「曲がよかった」と素直に思える作品。

ミュージカルの魅力は、やはり歌の力が大きいのだと改めて感じさせてくれます。

(2026年かてこさん撮影:写真は6月10日のキャストたち)

白黒からカラーへ変わる舞台演出が楽しい!

そして、この作品でもうひとつ印象的だったのが、
白黒の世界からカラーの世界へ変わっていく舞台演出です。

序盤のトゥーンタウンは、1930年代のアニメーションを思わせる白黒の世界。

そこから現代ニューヨークへ飛び出すことで、舞台上の色彩が一気に変化していきます。

この舞台設定の切り替えが、とても見ていて楽しいポイントでした。

この作品は、色の使い方がとてもわかりやすいです。

白黒の世界。
カラフルな世界。

視覚的にもわかりやすく、作品のテーマともつながっているため、
観ている側にも自然とワクワク感が伝わってきます。

また、ベティーがリアルの世界へ行ったあとの白黒世界の舞台設定にも注視してみてください。
細かい舞台背景の変化も見逃せません。

大きな演出だけでなく、舞台のすみずみにも遊び心がある作品です。

複数回観劇だからこそ気づけること

今回、かてこさんは5月、6月で複数回観劇しています。

同じ作品を複数回観ると、最初はストーリーを追うだけで精一杯だったところから、
少しずつ見えるものが増えていきます。
たとえば、舞台セットの細かい変化。
背景に描かれた小道具。
キャストの表情。
衣装の色の組み合わせ。

席を変えて観ることで、見え方も変わります。
前方席ではキャストの表情や細かい動きがよく見えますし、
少し引いた席では舞台全体の構図や照明、群舞の美しさが見えやすくなります。

『BOOP!』のように、色や舞台美術に工夫がある作品は、
席によって受け取る印象が変わりやすい舞台かもしれません。

一度目は物語を楽しむ。
二度目は舞台美術や衣装を見る。
三度目はアンサンブルや背景の変化に注目する。
そして、何度聴いてもハッピーになれる楽曲と歌唱力に魅入る。

そんなふうに、観るたびに楽しみ方を変えられる作品でもありました。

(2026年かてこさん撮影:撮影可だった休憩時間、後方通路センターよりステージを)

礼真琴さんの退団後初ミュージカルとして

今回の『BOOP!』は、元宝塚歌劇団星組トップスター・礼真琴さんにとって、
退団後初のミュージカル作品としても注目されました。

当初予定されていた作品から変更があった中での主演作。
もともとの作品での礼真琴さんを観たかった方も多かったことでしょう。

観る側としては余計にどんな舞台になるのか気になっていた方も
多かったのではないでしょうか。

しかし、実際に舞台上でベティー ブープとして躍動する礼真琴さんの姿を見ると、
この明るく前向きな作品が再スタートの一作としてとても合っていたように感じられます。

可憐でキュート!

けれど、ただかわいいだけではなく、歌もダンスも抜群に良い。

ベティーというキャラクターを通して、「自分らしさ」を探していく物語と、
礼真琴さんの新しい一歩が重なって見えるような舞台でした。

安心して楽しめるハッピーミュージカル

『BOOP! The Musical ブープ!ザ ミュージカル』は、難解な舞台ではありません。

ストーリーはわかりやすく、音楽は楽しく、舞台美術も華やか。
そして、最後には明るい気持ちで劇場を出られる作品です。

ベティー ブープというキャラクターを詳しく知らなくても大丈夫。

むしろ、「キャラクターの絵は知っているけれど、物語は知らない」という方でも、
ただ、ただ楽しめる舞台でした。

白黒の世界から、カラフルな世界へ。

“みんなが思い描く自分”から、“自分が選ぶ自分”へ。

その変化を、歌とダンスと色彩で見せてくれるミュージカル。

観劇初心者にも、ミュージカル好きにも、ハッピーな時間を届けてくれる一作となりました。

ステージに立つ人、その世界を創り上げるすべての人に、心から拍手を。

(2026年かてこさん撮影:撮影可だった終演後、後方センターよりステージをパシャリ、ハッピーな時間をありがとう、BOOP!)

(Coffee break…)
心躍るハッピーな気分のお供に、一杯のカフェラテを。

ブルーボトルコーヒー

関連作品

舞台を観たあとに、もう一度あのハッピーな音楽の余韻に浸りたい方には、
Original Broadway Cast Recordingもおすすめです。

『BOOP! The Musical』は、ポップでスウィング感のある楽曲が魅力のひとつ。
劇場で聴いたナンバーを改めて耳でたどって、舞台上のカラフルな世界や、
ベティーが自分らしさを見つけていく物語へ浸ってみるのはいかがでしょうか。

観劇後もBOOP!を楽しみたい方、作品の音楽をじっくり聴き返したい方は、ぜひチェックしてみてください。

Boop! The Musical (Original Broadway Cast Recording)
David Foster (アーティスト)

舞台ファイル:ミュージカル『BOOP! The Musical』

今回、かてこさんが赴いた日程は以下の通りです。

【公演名】ミュージカル『BOOP! The Musical』
【公演期間】2026年5月27日 ~ 2026年6月21日 
【会場】東急シアターオーブ
【脚本】ボブ・マーティン
【音楽】デイヴィッド・フォスター
【作詞】スーザン・バーケンヘッド
【演出・振付】ジェリー・ミッチェル
【キャラクター原案】マックス・フライシャー
【主催・製作】松竹・梅田芸術劇場
【キャスト】
ベティー ブープ:礼真琴
ドウェイン[Wキャスト]:松下優也、水江建太
トリーシャ[Wキャスト]:鈴木瑛美子、藤森蓮華
レイモンド・デマレスト[Wキャスト]:渡辺大輔、中河内雅貴
キャロル・エヴァンス:まりゑ
オスカー・デラコール:青柳塁斗
グランピー[Wキャスト]:大澄賢也、東山義久
ヴァレンティーナ:柚希礼音
クラレンス:工藤広夢

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