日本で長く愛され続けてきた、“小さな名作ミュージカル”。
ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~』は、
原作『あしながおじさん』をもとにした、出演者わずか2人で紡がれるミュージカルです。
あしなが育英会が公演協力していることでも知られています。
『あしながおじさん』といえば、
まだコンテンツ媒体がテレビ中心だった時代(1990年!)に放送された
「世界名作劇場」シリーズのアニメ
『私のあしながおじさん』を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~』の日本版公演は
2012年にスタートし、以降も再演を重ねながら、控えめでありながら、確実に観客の心を掴み続けてきた作品です。
今回かてこさんも初めて観にいった名作舞台は、どうだったのでしょうか。

(2026年かてこさん撮影:シアタークリエにて)
ふたり芝居だからこそ際立つ「声」と「ことば」
本作の大きな魅力は、装置や人数の多さではなく、
歌声そのものが物語を前へ進めていく力を持っている点にあります。
2025年公演では、
ジルーシャ・アボット役に 坂本真綾さん/上白石萌音さん、
ジャーヴィス・ペンドルトン役に 井上芳雄さんが出演。
特に印象的なのは、
「生活が変わり、学ぶ時間が生まれた少女が、言葉を獲得していく過程」が
歌声の変化としても感じ取れるところです。
派手な演出はなくとも、
一音一音が、観客の想像力を自然と物語の奥へ連れていきます。
手紙を書く、という行為が持つ力
月に一度交わされる手紙を通して、少女の世界が少しずつ広がっていく――
その過程を、歌とことばで丁寧に追いかけていく構成です。
舞台上で描かれるのは、
誰かに向かって「今日あったこと」を書き続ける、ただそれだけの時間。
けれどその積み重ねが、
・自分の気持ちを言葉にすること
・相手を想像すること
・世界との距離を測り直すこと
へと、静かにつながっていきます。
観ている側もまた、
「手紙を書くこと」「想像すること」の意味を、そっと考えさせられる舞台です。
心穏やかに、心温まる空間体験
千秋楽となる1月2日、ジルーシャ・アボット役坂本真綾さん公演を観劇したかてこさん。

かてこさん
本当によかった。
素晴らしい歌声でした。
今回初めての坂本真綾さんの舞台は、大満足で終幕しました。
観終わったあとに残るのは、心穏やかで、温かい余韻。
物語の展開を追うというより、
ひとつの時間を、ふたりと一緒に過ごした感覚が、胸に残る舞台となりました。

(2026年かてこさん撮影:シアタークリエにて)
次回上演にも期待
『ダディ・ロング・レッグズ』は、
・大人数のミュージカルに少し疲れたとき
・物語を“浴びる”より“味わいたい”とき
・歌そのものをじっくり聴きたい夜
そんな気分のときに、そっと寄り添ってくれる作品です。
大きな事件は起こらなくても、
確かに「人生が前に進む音」が、そこにはあります。
ステージに立つ人、その世界を創り上げるすべての人に、心から拍手を。
(Coffee break…)
次のページをめくる前に、温かい一杯を。
舞台ファイル:ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』
今回、かてこさんが赴いた舞台日程は以下の通りです。
【公演名】ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』あしながおじさんより
【公演期間】2025年12月12日 〜 2026年1月2日
【会場】 日比谷シアタークリエ
【原作】ジーン・ウェブスター作『あしながおじさん』
【脚本・演出】ジョン・ケアード
【音楽・作詞・編曲】ポール・ゴードン
【製作】東宝株式会社
【キャスト】
ジャーヴィス・ペンドルトン:井上芳雄
ジルーシャ・アボット(Wキャスト):坂本真綾
ジルーシャ・アボット(Wキャスト):上白石萌音
関連作品
原作『あしながおじさん』
ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』の原作は、
アメリカの作家 「あしながおじさん」(ジーン・ウェブスター作)。
孤児院で育った少女が、
顔も名前も知らない後援者に宛てて手紙を書き続ける――
ただそれだけの形式で描かれる物語は、
時代や国を越えて、読む人の心にそっと寄り添います。
舞台では歌と声で表現されていた感情の揺らぎが、
原作では「手紙の言葉」として、より静かに、より丁寧に綴られています。
観劇後に読むと、
舞台で感じた余韻を、もう一度ゆっくり味わえる一冊です。
Amazon あしながおじさん 文庫 – 2017/5/27
ジーン・ウェブスター (著), 岩本 正恵 (翻訳)
Amazon 続あしながおじさん (新潮文庫) 文庫 – 2017/5/27
ジーン・ウェブスター (著), 畔柳 和代 (翻訳)
ミュージカルの原点となった物語を、
活字でじっくり味わってみたい方はこちらからどうぞ。
舞台とはまた違う、手紙の温度が伝わってきます。
観劇&ライブ プラスアイテム
劇場やライブ会場での時間、その日を、少しだけ快適にしてくれる観劇アイテムをまとめました。
みなさまの観劇体験がよりよいものとなりますように。
双眼鏡(オペラグラス)
2、3階席はもちろん1階席でも、表情や舞台設定、背景、衣装の細部まで楽しみたいときに。
はじめての双眼鏡なら、小型なものから。
性能にも多少こだわりたい方には。
水筒
開演前後の水分補給に。劇場周辺で飲み物を探す手間を減らせます。
観劇中の集中力を維持するもの
BASE FOOD
小腹が空いて観劇の集中力が途切れないように。開演前や休憩時間に、手軽に栄養補給を。
ナリス ぐーぴたっクッキー
小腹が空いたときのお守りに。観劇前後の軽い携帯食として。
立見観劇にあると便利なもの
折り畳み椅子
立見だからって、立ちっぱなしでいる必要はないので、持っていくだけで快適に。
夏の観劇にあると便利なもの
携帯扇風機
駅から劇場までの移動や、開場待ちの暑さ対策に。
日傘
劇場までの移動や、物販列に並ぶとき、日差し対策に。
ネッククーラー
真夏の観劇・遠征・屋外待機の体力温存、熱中症対策に。
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