まさかまた尾崎豊さんの曲を、生で聴ける日が来るなんて……。
そう感じ、歓喜した方も多かったのではないでしょうか。

尾崎豊さんの楽曲のみで構成された特別なステージ。
それは、「父の歌を、息子が歌い継ぐ」という明確なテーマを持ったライブでした。

ご子息である 尾崎裕哉 さんによる
コンセプトライブ『OZAKI PLAYS OZAKI 2.』。

嬉しさと懐かしさ、そして追悼の意を胸に、
かてこさんの足も自然と会場へ向かっていました。

(2025年かてこさん撮影:東京国際フォーラムホールCにて)

父の歌だけを歌う、という覚悟

何年か前にも、尾崎裕哉さんが父の楽曲を歌う姿を観たことがあったかてこさん。
今回改めて、声の質感がとてもよく似ていることを強く感じたといいます。

単なる「似ている」ではなく、
音の立ち上がりや息遣いに、確かに血のつながりを感じさせる瞬間がありました。

歌はもちろん上手く、
父親似の風貌も相まって、客席には年齢層高めのファンが多い印象。
一方で、尾崎裕哉さん自身のファンと思われる若い層の姿もあり、
世代を越えた空間が自然に出来上がっていました。

ほとんど知らない曲がない、という安心感

この夜に歌われたのは、
誰もが一度は耳にしたことのある名曲ばかり。

  • I LOVE YOU
  • 15の夜
  • 卒業
  • OH MY LITTLE GIRL
  • 僕が僕であるために
  • シェリー

そして初お披露目となる『Say good-bye to the sky way』。
父・尾崎豊さんの創作ノートに残っていた詞を、
サポートメンバーである西本明さんと共に完成させたという、
まさに親子で引き継がれ、紡がれた音と歌詞が、
まっすぐに届いた瞬間でした。

尊くて、愛おしくて、感涙です。

一曲一曲、それぞれの記憶とともに、
じっくりと“聴き入って”しまう、そんな時間でした。

(2025年かてこさん撮影:『Say good-bye to the sky way』のResonance Board*も初公開されていました。)

*Resonance Board:尾崎裕哉さんがデビュー前から膨大な時間をかけて父・尾崎豊さんの曲や詞と”対話”を重ね、歩み寄り感じ取った背景や想いを言語化し、父を探求していった過程が記録されたもの、一見の価値ありです。深い。

父を尊敬する想いが、歌に乗る

尾崎裕哉さんが歌う尾崎豊さんの楽曲には、
父を尊敬する想いがはっきりと乗っていました。

決してモノマネではなく、
「父の歌を、自分の人生の中でどう受け止めているか」を
誠実に差し出しているように感じられました。

だからこそ、このライブは
懐古だけで終わらず、いまを生きるライブとして成立しているものと感じます。

尾崎豊と「I LOVE YOU」という時代の記憶

尾崎豊さんといえば、
カラオケが地方にも広がり始めた頃の“ここぞ”という場面。

男性の十八番定番ソングとして
「I LOVE YOU」を歌う姿を、何度目にしたでしょうか。

中には、
プロポーズの代わりにこの曲を歌った方も多かったと記憶しています。

そんな時代の記憶を背負った楽曲を、
そのご子息が、亡き父の形見とも言える歌として歌う。

その場に立ち会えたこと自体が、
胸の奥を熱くし、さまざまな感情が湧き上がる、心地よい時間でした。

心に刻まれた一曲は、どれですか?

あなたにとって、
心に刻まれている尾崎豊さんの一曲は、どれでしょうか。

尾崎豊さんの曲が
心に響いて仕方がなかった時代の記憶がある方。
絆となって今へ続いている方。

ご夫婦で聴くもよし、親子で聴くもよし。
世代と想いをつなぐ、心震える体験をぜひ。

ステージに立つ人、その世界を創り上げるすべての人に、心から拍手を。

関連作品

直近では、尾崎豊の生前最後の全国ツアーを記録したライブ・アルバムもリリースされています。

LAST TOUR AROUND JAPAN YUTAKA OZAKI (通常盤) 尾崎豊 形式:CD

1991年に行われたラスト・ツアーの音源から、
楽曲ごとにベストテイクを厳選して構成された2枚組ライブ作品。

代表曲「I LOVE YOU」「十七歳の地図」「卒業」「15の夜」などが収録され、
会場名や日付もクレジットされているため、
当時のツアーを追体験するように聴くことができます。

尾崎豊さんの歌が生きていた時間を、
音として静かに辿れる一枚です。

舞台ファイル:尾崎裕哉『OZAKI PLAYS OZAKI 2.』

かてこさんが赴いた日程は以下の通りです。

【公演名】『OZAKI PLAYS OZAKI 2.』
【公演期間】2025年 12月 09日
【会場】 東京国際フォーラムホールC