宝塚歌劇 星組公演『花より男子II』ライブビューイング~原作の胸キュンを味わう3時間~

2026年6月、宝塚歌劇団 星組 御園座公演
TAKARAZUKA MUSICAL ROMANCE『花より男子II』-Shooting STAR-のライブビューイングを、
TOHOシネマズ 市川コルトンプラザで観劇してきたかてこさん。

今回は、お芝居のみのライブ中継。

宝塚といえば、芝居とショーの二本立てを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、
本作は休憩を挟んで約3時間、しっかりと物語を追っていくミュージカル作品。

名古屋の御園座までは行けなくても、映画館でライブ中継を観られるのは本当にありがたいもの。

当日、駅から映画館までの手段にシャトルバスを選んだところ、渋滞に巻き込まれ、
5分遅れでの入場になってしまうというトラブルはあったものの、
本編には何とか間に合ったようです。

スクリーン越しではありながら、宝塚ならではの華やかさ、原作の世界観、
そして星組のきらめきを浴びてきたかてこさん、どんな舞台体験となったのでしょうか。

(2026年かてこさん撮影:TOHOシネマズ 市川コルトンプラザにて)

少女漫画の金字塔『花より男子』の続編を宝塚で

『花より男子』といえば、
1992年から2004年まで集英社『マーガレット』に連載されていた神尾葉子氏による少女漫画。

名門・英徳学園を牛耳るF4(Flower 4―“花の四人組”)と、
庶民派ヒロイン・牧野つくしが繰り広げる青春ラブストーリーとして、
漫画、ドラマ、映画など、さまざまな形で長く愛されてきた作品です。

宝塚歌劇では2019年にミュージカル化され、今回はその続編となる『花より男子II』。

前作で紆余曲折の末に相思相愛となった道明寺司と牧野つくしが、
再び立ちはだかる困難に向き合いながら、絆を深めていく物語です。

星組の中心となるのは、道明寺司役の暁千星さんと、牧野つくし役の詩ちづるさん。

道明寺の強さ、不器用さ、真っすぐさ。
そして、つくしの雑草魂、明るさ、正義感。

原作を知っている人なら「ああ、この展開!」と思い出せる場面が多く、
漫画の記憶をたどりながら観られる楽しさがありました。

(2026年かてこさん撮影:漫画原作絵、そうそうこれですよね。)

原作を知っているからこそ楽しい展開

今回の舞台は、原作の要所要所がしっかり盛り込まれていて、
物語を知っている人にとってはとても入りやすい構成でした。

まず大きく立ちはだかるのが、道明寺の母・楓。
「庶民の女が息子の彼女だなんて許せない」とばかりに、つくしとの関係を認めようとせず、
勝手に道明寺の婚約者として大河原滋を決めてしまいます。

そして、この滋ちゃんが、またとてもいい子。

最初は道明寺に強い恋愛感情があるわけではなくても、
道明寺と付き合う流れになり、つくしとの関係にも関わっていきます。

けれど、最終的には道明寺が選ぶのはつくし。

滋ちゃんも、つくしのことを大切に思う友人として身を引く形になり、
このあたりの関係性は、見ていて切なさもありつつ、
どこか守ってあげたくなる温かさも表現されていました。

記憶喪失、海ちゃん、クッキー……懐かしさがよみがえる場面も

物語の後半では、道明寺が事件に巻き込まれたことで、つくしのことだけを忘れてしまう展開へ。

つくしは病院に通い、なんとか思い出してもらおうとします。

そこへ現れるのが、入院先で道明寺に近づく中島海。

つくしが作ったクッキーを、まるで自分が作ったかのように道明寺に伝え、
退院後も彼女のように道明寺家へ入り込んでいく。

原作を読んでいた人なら、思わず「あった、あった!」となる場面ではないでしょうか。

けれど、道明寺はやはり道明寺。

クッキーを作ったのが本当はつくしだったこと、
そして自分が好きなのはつくしだということを思い出していきます。

記憶を失っても、最後にたどり着くのはつくし。

その流れが、宝塚らしいロマンティックな演出で描かれていて、
安心して物語に身を委ねることができました。

(2026年かてこさん撮影:ライブビューイングならではの景色、画面の向こうの現地の客席風景)

ラスボスはやはり道明寺楓

そして最後に立ちはだかるのは、やはり道明寺の母・楓。

道明寺家を継ぐため、道明寺は母とともにニューヨークへ行ってしまいます。

つくしは、みんなのカンパでアメリカへ会いに行くものの、道明寺からは「帰れ」と冷たく言われてしまう。

けれど、そこで終わらないのがつくしです。

落ち込んでいる途中で出会ったおじさまを励ましたことが、
思わぬ形で道明寺家のビジネスにもつながっていく。

少しご都合展開にも見えますが、そこは少女漫画原作ならではの楽しさ。

最後は、もちろん道明寺がつくしにプロポーズし、ハッピーエンド。

少女漫画らしい展開でありながら、そこに宝塚の華やかさが重なることで、
しっかりと舞台作品として楽しめるラストになっていました。

ショーがなくても満足度の高い3時間

今回はショーがない構成でしたが、その分、約3時間をかけて物語をしっかり描いてくれた印象です。

原作のエピソードをぎゅっと詰め込みながらも、ストーリーは追いやすく、漫画を知っていればより楽しめる内容。

そして何より、ビジュアルが最高でした。
F4の華やかさ、つくしのまっすぐな存在感、宝塚ならではの衣装やダンスナンバー。

ライブビューイングでも、そのきらめきは十分に伝わってきました。

本公演を名古屋まで観に行くことはできなくても、
映画館でこの作品に触れられたことは、とても嬉しい体験でした。

「原作を知っているから楽しい」
「宝塚で観るから、さらに華やかになる」

その両方を感じられる舞台。

星組『花より男子II』-Shooting STAR-は、漫画の記憶を思い出しながら、
道明寺とつくしの恋をもう一度楽しめる、満足度の高いライブビューイングでした。

ステージに立つ人、その世界を創り上げるすべての人に、心から拍手を。

(Milk tea break…)
ハッピーエンドな夜には、ホットミルクティーを。

ミルクティーにあう紅茶【雅紅茶】

関連作品

舞台『花より男子II』-Shooting STAR-を観て、あらためて物語を辿りたくなった方には、
漫画原作『花より男子』で振り返ってみるのもおすすめです。

道明寺司、牧野つくし、F4の出会いから始まる物語は、少女漫画らしい胸キュン展開だけでなく、
つくしのまっすぐな強さや、道明寺の不器用な優しさも魅力。

宝塚版で描かれた続編の背景をより深く楽しみたい方、
登場人物たちの関係性や名場面の原点をより味わいたい方、
まず原作第1巻から手に取ってみてはいかがでしょうか。

舞台ファイル:宝塚歌劇 星組公演『花より男子II』-Shooting STAR-

今回、かてこさんが鑑賞したライブビューイングの概要は以下の通りです。

【公演名】TAKARAZUKA MUSICAL ROMANCE『花より男子II』-Shooting STAR-
【ライブ中継日】2026年6月28日
【会場】TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ
【原作】神尾葉子「花より男子」(集英社マーガレットコミックス刊)
【脚本・演出】野口 幸作
【企画・製作】宝塚歌劇団
【キャスト】
道明寺司(F4:道明寺財閥の御曹司で「F4」のリーダー):暁 千星
牧野つくし(「雑草魂」を持つ、明るく正義感の強い⼥の⼦):詩 ちづる
花沢類(F4:⼤会社の社⻑のジュニア・つくしの初恋の⼈):天飛 華音
美作あきら(F4:マダムキラーの⾊男「F4」の陰のまとめ役):御剣 海
西門総二郎(F4:気品溢れるプレイボーイ・茶道の家元の次男):大希 颯
道明寺楓(道明寺司の母親・⼤財閥の⼥社⻑):万里 柚美
牧野晴夫(牧野つくしの⽗):ひろ香 祐
タマ(道明寺家に⻑年勤める使⽤⼈頭):美稀 千種
西田(道明寺楓の秘書):夕渚 りょう
東田(道明寺楓の秘書):天希 ほまれ
北田(道明寺楓の秘書):希沙 薫
牧野千恵子(牧野つくしの⺟):天愛 るりあ
青池和也(転校⽣で、牧野つくしの幼馴染):奏碧 タケル
大河原滋(道明寺司の婚約相⼿):瑠璃 花夏
松岡優紀(つくしの幼馴染・「千石屋」でアルバイトをしている):綾音 美蘭
南田(道明寺楓の秘書):碧音 斗和
浅井百合子(リリーズのリーダー):鳳花 るりな
中島海(道明寺司の⼊院先の⼊院患者):茉莉那 ふみ 他

観劇&ライブ プラスアイテム

劇場やライブ会場での時間、その日を、少しだけ快適にしてくれる観劇アイテムをまとめました。
みなさまの観劇体験がよりよいものとなりますように。

双眼鏡(オペラグラス)

2、3階席はもちろん1階席でも、表情や舞台設定、背景、衣装の細部まで楽しみたいときに。

はじめての双眼鏡なら、小型なものから。

性能にも多少こだわりたい方には。

水筒

開演前後の水分補給に。劇場周辺で飲み物を探す手間を減らせます。

観劇中の集中力を維持するもの

BASE FOOD

小腹が空いて観劇の集中力が途切れないように。開演前や休憩時間に、手軽に栄養補給を。

ナリス ぐーぴたっクッキー

小腹が空いたときのお守りに。観劇前後の軽い携帯食として。

立見観劇にあると便利なもの

折り畳み椅子

立見だからって、立ちっぱなしでいる必要はないので、持っていくだけで快適に。

夏の観劇にあると便利なもの

携帯扇風機

駅から劇場までの移動や、開場待ちの暑さ対策に。

日傘

劇場までの移動や、物販列に並ぶとき、日差し対策に。

ネッククーラー

真夏の観劇・遠征・屋外待機の体力温存、熱中症対策に。

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