「年間100公演」✕「16年間」という数字はインパクトがあるけれど、
それ以上に“どこで観てきたか”を並べてみると、かてこさんの観劇スタイルが、より浮かび上がってきます。

今回は、観劇最多会場ランキングをもとに、
数字の裏側にある“選び方”や“向き合い方”を見ていきます。

数字で見る かてこさん観劇最多会場ランキング10

2009~2024年のかてこさんのチケットデータから振り返ると、
ダントツだったのは舞台・ミュージカル主体で足を運んだ帝国劇場。
次いで、コンサート中心で訪れた東京ドームが続きます。

順位会場年間平均観劇数
1帝国劇場*7.8
2東京ドーム7.4
3赤坂ACTシアター4.4
4シアターコクーン**4.1
5横浜アリーナ3.4
6東京宝塚劇場3.4
7新宿バルト92.6
8新橋演舞場2.3
9日生劇場2.3
10国立代々木競技場 第一体育館2.1

*帝国劇場:2025年2月末をもって一時休館。2030年の開業を目指して建て替え工事中のため、以降のランキングは変わる可能性があります。
**シアターコクーン:2023年4月10日より休館(2027年までの予定)のため、以降のランキングは変わる可能性があります。

会場は「ジャンル」ではなく「体験の型」を選ぶ場所

会場ランキングは、単なる“回数の多い場所”ではありません。
そこには、かてこさんがどんな体験を繰り返し選んできたかが、そのまま刻まれています。

トップ10を眺めると、傾向はいくつかの“体験の型”に分かれていました。

① 観劇活動の起点となる場所、帝国劇場

会場規模感:1,897席(1階1,209席+2階688席)

単に「有名だから」ではなく、かてこさんにとって帝劇が“観劇の起点”になっていることも、足繁く通う理由のひとつ。
実際に帝国劇場で観てきたタイトルを並べると、ラインナップが「王道の厚み」を物語ります。

(帝劇で観てきた主な作品例)

  • 『モーツァルト!』『エリザベート』『レ・ミゼラブル』
  • 『マリー・アントワネット』『1789』『ガイズ&ドールズ』
  • 『王家の紋章』『ナイツ・テイル』
  • 『SPY×FAMILY』『千と千尋の神隠し』
  • 『Endless SHOCK』『KINGDOM』『ムーラン・ルージュ!』

同じ作品でも、キャストが変わると“届き方”が変わる。
再演になると、“当時の自分”との差分が浮き彫りになる。
帝劇は、そういう「変化を観に行く劇場」でもあります。

帝劇の回数は「好きな会場」であると同時に、
その快適さに、何度も通ってしまう場所として積み上がっていきました。

帝国劇場へ赴いた舞台ファイル記事は以下から確認できます。

②空間体験に酔いしれる、東京ドーム

会場規模感:最大約55,000名

2位の東京ドームは、舞台の文脈とは少し違います。
ここでかてこさんが何度も体験しているのは、“公演”というより「空間イベント」に近いもの。

  • 同じアーティストの節目(周年・記念公演)
  • 年末年始のカウントダウン系イベント
  • 大規模演出(花火/レーザー/巨大セット/観客の一体感)

東京ドームは、「何を歌ったか」だけでは語れない場所。
そしてプラスで記憶に残るのは、たとえばこんな感覚です。

  • 最初の1音が鳴った瞬間の歓声の圧
  • 視界の端まで広がる“人の海”
  • 終演後、余韻のまま駅へ流れていく群衆の熱

そして観劇スタイル的に面白いのは、
ドームの回数が多いのに、舞台(帝劇)も同じくらい多いところ。
つまり、かてこさんは
物語で心を掘られる体験(舞台)と、空間で心を揺さぶられる体験(ドーム)を、両立させています。

③ 好奇心の“雑食力”が湧き上がる、赤坂ACT/シアターコクーン

赤坂ACTシアター:1,324席(1階890席+2階434席)
シアターコクーン:747席
3位の赤坂ACTシアター、4位のシアターコクーンは、かてこさんの守備範囲の広さが見えるエリアです。

赤坂ACTシアター:ジャンル混在の「全部入り」

  • ミュージカル(『ロミオ&ジュリエット』『ドン・ジュアン』など)
  • コンサート(中島みゆき「夜会」系、コンサート形式)
  • 舞台(劇団☆新感線、地球ゴージャス、2.5D、落語会まで)

ゆえに足繁く通っていましたが、今は少し足が遠のいています。
2022年6月以降は舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の専用劇場となっています。

シアターコクーン:作品の“尖り”を受け止める箱

蜷川作品、シス・カンパニー、コクーン歌舞伎、NODA・MAP…。
コクーンのリストには「観劇初心者向け」というより、“観る筋力が上がる作品”が並びます。
ランキング上位にコクーンが入っているのは、
かてこさんが「気軽な楽しさ」だけじゃなく、観劇の深い考察すら楽しむタイプだからともいえます。

④ 熱量を近距離で浴びる、横浜アリーナ/代々木第一

横浜アリーナ:最大17,000名
国立代々木競技場 第一体育館:最大12,934名

ドームほど巨大じゃない。
でも、そのぶん近い。音が近い。熱が近い。
横浜アリーナと代々木第一体育館は、“近さのある大箱”としての魅力が共通しています。

  • ドームほど遠くない距離感
  • 演出の迫力と、表情が届く距離のバランス
  • 「また来たい」が現実的に叶う回転率

“特別な一回”もありですが、何度も浴びて心に刻むスタイルを続けています。

両会場および東京ドームへ赴いた舞台ファイルの記事は以下から確認できます。

⑤観劇の“様式美”ごと取り込む、宝塚劇場/演舞場/日生

東京宝塚劇場:2,079席(SS137席+S1,446席+A230席+B266席)
新橋演舞場:1,428席
日生劇場:1,334席

東京宝塚劇場、新橋演舞場、日生劇場。
このラインは、観劇が「文化」や「様式」として立ち上がってくるゾーンです。

  • 宝塚:様式美、組の色、スターシステム、劇場の儀式性
  • 演舞場:歌舞伎・新感線系、和のスケール感
  • 日生:大作ミュージカルが“ちゃんと座って刺さる”劇場

「作品が好き」だけでなく、その世界の所作・作法ごと好きになっている傾向があります。

日生劇場での舞台ファイルの記事は以下から確認できます。

⑥ 映画館なのに“現場”感がある、新宿バルト9

会場規模感:1,842席(9スクリーン合計)

ランキング7位に映画館(新宿バルト9)が入るのは、
かてこさんの観劇が“舞台”だけに留まらず、映像作品にも手を広げている証拠です。

ライブビューイング、舞台挨拶、ゲキ×シネ。
「映画館=映画を観る場所」ではなく、“同時体験を共有する現場”として機能しています。

もちろん、生の舞台を観るのが一番。
それでもスクリーンで追うのは――
「その公演時間に、その場にいることに意味がある」
その信念を徹底しているからこそです。

直近で赴いた舞台挨拶付映画の記事は以下から確認できます。

複数の体験スタイルが積み上げてきた年間100公演の軌跡

会場ランキングを作品リストで補強してみると、
かてこさんの観劇スタイルは、同時に体験スタイルでもあることがわかります。

  • 帝劇:起点となる劇場(ホーム劇場的な場所)
  • 東京ドーム:空間体験に酔いしれる場所
  • 赤坂ACT/シアターコクーン:好奇心の“雑食力”が湧き上がる場所
  • 横浜アリーナ/代々木第一:熱量を近距離で浴びる場所
  • 宝塚/演舞場/日生:様式美ごと取り込む場所
  • バルト9:スクリーンでも現場の熱を感じる場所

かてこさんの年間100公演超え✕16年間は、ただの数じゃなくて――
「体験の型を、複数持っている人」の数字が積み上がった結果だということを、
しみじみと感じた観劇ド素人のわたしでした。
あなたが“いちばん多く通う会場”は、どこですか?
どんな体験を大切にしていますか?
振り返ると、自分の”好き”が見えてくるかもしれません。