2026年2月14日、東京国際フォーラム ホールC。
ミュージカル『エリザベート』ガラコンサートを観劇してきたかてこさん。

今回観劇したのは、フルオーケストラ、フルコスチュームで上演される特別バージョン。
トート役は柚香光さん。

“ガラコンサート”という名前ではありますが、
舞台を観終わったあとに残った感覚は、
「エリザベート本編を観た」というものでした。

30年愛され続ける『エリザベート』という作品

1996年、宝塚歌劇団雪組による初演から、長年にわたり上演され続けてきたミュージカル『エリザベート』。
本公演は、その30年の歴史を記念して上演されたガラコンサートです。

歴代出演者たちが集い、名曲の数々と名シーンを綴っていく構成でありながら、
今回のガラコンサートでは、3つのバージョンが用意された特別な形式で上演されました。

・コスチュームを着用せず、初演メンバーで綴る30周年記念プレミアムトーク&ライブ形式の「モニュメントバージョン」
・出演者全員が扮装し、コンサート形式で本編を上演する「フルコスチュームバージョン」
・メインキャストが役のイメージに合った衣裳を着用し、コンサート形式で本編を上演する「アニヴァーサリーバージョン」

かてこさんが観劇したのは、「フルコスチュームバージョン」。
上演時間は約2時間40分(休憩含む)。
フルオーケストラの演奏とともに、作品の世界を辿っていきます。

(2026年かてこさん撮影:東京国際フォーラム ホールCにて)

“コンサート”なのに、完全に“舞台”だった

この公演の一番の特徴は、
舞台セットがないだけで、ほぼ本編そのままという点でした。

衣装は本編と同じフルコスチューム。
トートもエリザベートも衣装替えが多く、見どころが多い構成。
演者はコンサート形式でありながら、役として舞台に立ち、物語を進めていきます。

舞台装置がない分、
音楽、歌、台詞、演技、衣装――
作品を構成する要素そのものを、より強く感じる舞台でした。

トート役の柚香光さんは、
歌だけでなく、動きや佇まいの美しさが印象的で、
“死”という存在の説得力を、身体表現で見せるトートだったように感じます。

この公演は数回限りの特別公演。
そのために台詞を覚え、衣装を着て、役として舞台に立つ。
そのこと自体に、この作品の重みと、出演者の覚悟のようなものを感じました。

(2026年かてこさん撮影:観劇した日のキャスト陣)

『エリザベート』という、終わらない物語

『エリザベート』という作品は、
“愛”と“死”の物語でありながら、
同時に、“自由とは何か”を問い続ける物語でもあります。

今回のガラコンサートは、
30年という時間の中で受け継がれてきた作品の記憶を辿る舞台であり、
同時に、今この瞬間にしか存在しない一夜限りの舞台でもありました。

“コンサート”という形式でありながら、
確かにそこにあったのは、
舞台『エリザベート』という物語そのものだったように思います。

そして、これからも宝塚によって紡がれていくであろう物語。

セットがなくても、舞台は成立する

舞台セットがなくても、物語は立ち上がる。
音楽と衣装と役者がいれば、舞台は成立する。

そんな当たり前でも、すごいことを、改めて感じた一夜でした。
かてこさんの中に積み重なってきた『エリザベート』という作品の記憶を、
改めて呼び起こす、特別な舞台経験となったのでした。

ステージに立つ人、その世界を創り上げるすべての人に、心から拍手を。

(Coffee break…)
次のページをめくる前に、温かい一杯を。

ブルーボトルコーヒー

舞台ファイル:ミュージカル『エリザベート』ガラコンサート

今回、かてこさんが赴いた日程は以下の通りです。

【公演名】ミュージカル『エリザベート』ガラコンサート
【公演期間】2026年 02月 06日 ~ 2026年 02月20日
【会場】東京国際フォーラム ホールC
【脚本・歌詞】ミヒャエル・クンツェ
【音楽・編曲】シルヴェスター・リーヴァイ
【構成・演出・訳詞】小池修一郎
【企画:製作】梅田芸術劇場、宝塚歌劇OG
【キャスト】
フルコスチューム‛14花組スペシャルver.
トート:柚香 光
エリザベート:星風まどか
フランツ:北翔海莉
ルキーニ:愛月ひかる
ルドルフ:蒼羽りく
少年ルドルフ:花宮沙羅
ゾフィー:純矢ちとせ
マックス:悠真 倫
マダム・ヴォルフ:晴華みどり
ヴィンディッシュ嬢:小桜ほのか

関連記事

“コンサート”という形式でありながら、
確かにそこにあったのは、
舞台『エリザベート』という物語そのものだったように思います。

『エリザベート』という物語そのものについては、こちらの記事にまとめています。

2025年の『エリザベート』公演では、
どのキャスト、どの公演を観るか――
チケット選びに最後まで悩んだ作品でもありました。

そのときの記録はこちらに残しています。

この舞台の記録も、
“舞台ファイル”のひとつにすぎません。

年間100公演以上を16年間継続しているかてこさん。
チケットの山とともに積み重なってきた観劇の記録が、
いまの「かてこさんの舞台帖」を静かに形づくっています。

その原点と歩みは、こちらから辿ることができます。

年間100公演という歩みの中で、
かてこさんなりの“観劇スタイル”も少しずつ育ってきました。

観劇の日、その余韻をどう持ち帰るか。
そのひとつの答えを綴った記事はこちらです。