ミュージカルコンサート『JAME MUSICAL CONCERT』~一夜限りの共演で聴く名曲たち~

2026年7月11日、LINE CUBE SHIBUYAで開催された
「GMO渋谷エンタメ祭2026 JAME MUSICAL CONCERT」へ行ってきたかてこさん。

山崎育三郎さんと古川雄大さんを中心に、濱田めぐみさん、海乃美月さん、黒羽麻璃央さん、
ダイアモンド✡ユカイさん、知念里奈さん、市川由紀乃さん、東啓介さん、小向なるさん、山﨑玲奈さんという、
実に多彩な顔ぶれが集結しました。

披露されたのは、『ロミオ&ジュリエット』『ミス・サイゴン』『エリザベート』『モーツァルト!』『レ・ミゼラブル』など、
ミュージカルファンにはおなじみの名曲の数々。

出演者が実際に舞台で歌ってきた役の楽曲だけでなく、
これまで演じたことのない役のナンバーや、
この日初めて実現する組み合わせでのデュエットもありました。

配信も再演も予定されていない、一夜限りのコンサート。

3階席からでも、その場所にいなければ出会えなかった歌声を聴けたことに、
大きな価値を感じた一夜。

年間100公演以上観劇するかてこさんにとって、どのような体験となったのでしょうか。

(2026年かてこさん撮影:LINE CUBE SHIBUYAにて)

豪華な歌声でつながれたミュージカルの名曲

コンサートの幕開けを飾ったのは、『ロミオ&ジュリエット』の「世界の王」。
山崎育三郎さん、古川雄大さん、黒羽麻璃央さんという、
ロミオを演じた経験を持つ3人がそろって歌う、華やかなオープニングです。

同じ役を異なる時期に演じてきた俳優たちが、一つのステージに並ぶ。
それだけでも、通常のミュージカル公演とは違う、コンサートならではの特別感がありました。

山崎さんが進行役のような立ち位置を務め、古川さんと黒羽さんがついていくという3人の空気感も楽しく、
これから始まる歌の祭典への期待を高めてくれます。

続いて、11代目ピーター・パンを務める山﨑玲奈さんが『ピーター・パン』の「I’m Flying」を披露。

かてこさんは『ピーター・パン』をまだ観たことがありませんが、
山﨑玲奈さんは舞台『AmberS -アンバース-』でも観ていたため、
再びその歌声に触れられたことにも親しみを感じました。

『ボニー&クライド』の「世界は2人を忘れない」では、海乃美月さんと東啓介さんがデュエット。
実際の公演とは異なる組み合わせで歌われることで、知っている曲にも新しい表情が生まれます。

『ミス・サイゴン』の世界を違う角度から味わう

『ミス・サイゴン』からは、知念里奈さんの「命をあげるよ」、
ダイアモンド✡ユカイさんの「アメリカン・ドリーム」が披露されました。

知念さんは、これまで『レ・ミゼラブル』でコゼット、エポニーヌ、ファンテーヌという主要3役を演じてきた、
ミュージカル界に欠かせない存在です。

深い経験に支えられた歌声で聴く「命をあげるよ」は、母が子どもに向ける強い思いを込めて歌っていました。

ダイアモンド✡ユカイさんは、過去に『ミス・サイゴン』へ出演。

「アメリカン・ドリーム」では、ロックアーティストとしての個性も感じさせながら、曲が持つ派手さや危うさを表現。

後半には、東啓介さんと知念さんによる「世界が終わる夜のように」も登場。

同じ作品の曲でも、ソロとデュエットでは、伝わってくる物語や感情が大きく変わります。

舞台全編を上演するのではなく、名曲を抜き出してつなぐコンサートだからこそ、
『ミス・サイゴン』という作品のさまざまな側面を短い時間の中で味わうことができました。

まだ観ぬ舞台へ思いを馳せながら、聴き入ってしまいました。

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初めて聴く曲との出会い

今回のセットリストには、かてこさんが初めて聴く曲もいくつかありました。

山崎育三郎さんと濱田めぐみさんによる『ファインディング・ネバーランド』の「あなたという存在」。

古川雄大さんと知念里奈さんによる『ルドルフ・ザ・ラストキス』の「Something More」。

市川由紀乃さんが歌った『マリー・アントワネット』の「100万のキャンドル」。

濱田めぐみさんと海乃美月さんによる『ウィキッド』の「For Good」。

知っている作品や曲が多いコンサートの中に、初めて出会う曲が入ることで、
次に観てみたい作品や、あらためて聴きたい楽曲も増えていきます。

すべての作品を観ていなくても、歌唱力のある出演者の声を通して、曲そのものの魅力に触れられる。

それも、ミュージカルコンサートの楽しさです。

なかでも「For Good」は、濱田さんと海乃さんという世代も経歴も異なる二人の歌声が重なり、
物語を知らなくても心に残るデュエットとなりました。

本役ではないからこそ生まれる新鮮さ

海乃美月さんが歌ったのは、『エリザベート』の「私だけに」。

元宝塚歌劇団月組トップ娘役の海乃さんですが、
これまで実際のミュージカル公演でエリザベートを演じたわけではありません。

本公演では配役という枠があるため、どれほど歌いたい曲があっても、
その役を演じなければステージで披露する機会はありません。

しかし、コンサートでは、その枠を越えることができます。

まだ演じたことのない役の曲を歌うことで、俳優の新しい魅力が見えてくる。

観客にとっても、「この人がこの役を演じたら、どのような舞台になるのだろう」と想像が膨らみます。

黒羽麻璃央さんと山﨑玲奈さんによる『ロミオ&ジュリエット』の「エメ」や、
小向なるさんと黒羽さんによる『塔の上のラプンツェル』の「輝く未来」も、この日ならではの組み合わせ。

作品や役の経歴を知っている人はもちろん、詳しく知らない人でも、
一つのデュエットとして楽しめる構成になっていました。

古川雄大さんと濱田めぐみさんの「ホール・ニュー・ワールド」

ディズニー作品からも、世代を超えて親しまれている名曲が並びました。

ダイアモンド✡ユカイさんによる『トイ・ストーリー』の「君はともだち」。

山﨑玲奈さんによる『リトル・マーメイド』の「パート・オブ・ユア・ワールド」。

山崎育三郎さんと市川由紀乃さんによる『美女と野獣』。

そのなかでも、とくに印象に残ったのが、古川雄大さんと濱田めぐみさんによる
『アラジン』の「ホール・ニュー・ワールド」です。

古川さんの繊細で伸びやかな歌声と、濱田さんの豊かで安定した歌声。

タイプの異なる二人の声が重なり合い、楽曲が持つロマンチックな世界を大きく広げていきました。

これまで同じ作品で共演してきた組み合わせとは限らないからこそ、
二人がどのようなハーモニーを聴かせてくれるのか、歌い始めるまでわかりません。

その場で初めて完成するデュエットを聴く緊張感と喜び。

今回のコンサートを象徴する一曲だったように思います。

(2026年かてこさん撮影:会場で配布された内輪、涼!)

舞台の記憶がよみがえった「愛していればわかりあえる」

古川雄大さんと小向なるさんは、『モーツァルト!』の「愛していればわかりあえる」を披露しました。

楽曲を聴きながら、かてこさんの中には、これまで観てきた『モーツァルト!』の舞台の記憶がよみがえります。

ミュージカルの曲は、単独で聴いても美しいものです。

一方で、実際に作品を観たことがある曲には、舞台美術や衣装、役者の表情、
そのとき客席で受け取った感情まで結びついています。

歌声をきっかけに、それらの記憶が一気に戻ってくる。

コンサートで聴くミュージカル楽曲には、作品との再会のような楽しさもあります。

東啓介さんが披露した『キンキーブーツ』の「Soul of A Man」も、
作品を観た記憶を呼び起こす一曲でした。

今回、東さんの力強い歌声であらためて聴いたことで、
曲そのものの魅力を再発見できました。

濱田めぐみさんの「夢やぶれて」

濱田めぐみさんが歌ったのは、『レ・ミゼラブル』の「夢やぶれて」。

数多くのミュージカルで歌ってきた濱田さんの圧倒的な歌唱力が、
名曲の持つ悲しみや絶望を、会場いっぱいに広げていきます。

一人の女性の夢が崩れていく場面を描いた歌ですが、濱田さんの歌声には、
悲しみだけでなく、その人物が必死に生きてきた時間まで込められているように感じました。

同じ曲でも、歌う人によって感情の色や届き方は変わります。

役として舞台の物語の中で聴く歌とはまた違い、
歌声そのものに集中できるのも、コンサートならではの魅力です。

パートが入れ替わる「闇が広がる」

終盤、『エリザベート』の楽曲が続きます。

「キッチュ」では、ルキーニ役を演じた経験を持つ黒羽麻璃央さんを中心に、
山崎育三郎さん、古川雄大さんも客席へ。

出演者が客席を練り歩く演出によって、会場全体が作品世界へと巻き込まれていきました。

そして、今回もっとも印象的だった楽曲の一つが、
山崎育三郎さんと古川雄大さんによる「闇が広がる」です。

二人ともトート役の経験者であり、古川さんはルドルフ役も経験しています。

そんな二人が、この日はトートとルドルフとして初めて向き合い、「闇が広がる」を歌いました。

さらに後半には、それぞれの歌唱パートを入れ替える演出も用意されていました。

聴き慣れたはずの「闇が広がる」が、歌唱パートの入れ替えによって違った表情を見せ、
新鮮な驚きとともに心に残りました。

二人とも高い歌唱力と、自分なりの役の解釈を持つ俳優です。

どちらがどのパートを歌っても成立するだけでなく、声質や表現の違いによって、
曲に新たな魅力が加わったように感じました。

通常の公演では観ることのできない、コンサートだからこそ実現した演出。

「ここでしか聴けないものを聴いた」という満足感を、強く感じた一曲です。

(※画像はイメージです。)

全員で歌う「One Day More」

コンサートの最後を飾ったのは、『レ・ミゼラブル』の「One Day More」。

山崎育三郎さんがジャン・バルジャン、古川雄大さんがジャベール。

濱田めぐみさんとダイアモンド✡ユカイさんがテナルディエ夫妻、
黒羽麻璃央さんがマリウス、山﨑玲奈さんがコゼット、
東啓介さんがアンジョルラス、知念里奈さんがエポニーヌを担いました。

出演者それぞれの声質、年齢、キャリアを生かした、非常にバランスのよい配役です。

複数の登場人物が異なる思いを抱えながら、翌日へ向かって歌声を重ねていく「One Day More」。

一人ひとりの歌声が加わるたびに、曲のスケールが大きくなっていきます。

普段は別々の作品や舞台で活躍している出演者たちが、
この日だけ『レ・ミゼラブル』の登場人物となり、同じ方向を向いて歌う。

一夜限りのコンサートを締めくくる曲として、これ以上ない選曲でした。

(※画像はイメージです。)

知っている曲も、知らない曲も楽しめた一夜

今回のコンサートには、かてこさんがよく知っている曲もあれば、初めて聴く曲もありました。

実際に舞台で観た役の歌。
出演者がまだ演じていない役の歌。
これまで聴いたことのない組み合わせによるデュエット。
同じ役を経験した俳優同士の共演。

ミュージカルの歴史や出演者の経歴を知っていれば、より深く楽しめる仕掛けが随所にありました。

一方で、すべての作品や配役を知らなくても、
出演者たちの歌唱力だけで十分に楽しめる内容でもありました。

豪華なセットリストと、一夜限りの組み合わせ。

3階席からでも、会場を満たす歌声の力はしっかりと伝わってきました。

(2026年かてこさん撮影:3階席からの眺め)

その公演時間に、その場所にいる価値

良い席で観たい。
出演者の表情まで近くで見たい。
せっかく行くなら、できるだけ舞台に近い席で楽しみたい。

観劇を続けていれば、そのように思うことは何度もあります。

しかし、すべての公演で希望の座席が手に入るわけではありません。
今回の座席は3階席でした。

それでも、このコンサートは配信もなく、公演は一度きり。
同じ出演者による同じセットリストを、後から映像で観ることもできません。

だからこそ、席の場所よりも、その場に立ち会うことを選びました。

舞台やコンサートの価値は、座席の近さだけで決まるものではありません。

その日、その時間、その会場でしか生まれない歌声や空気があります。

初めて組む二人のデュエット。
役を入れ替えて歌う名曲。
異なる舞台で活躍してきた出演者全員による「One Day More」。

どれも、実際に会場へ行かなければ立ち会えなかった、一夜限りの瞬間です。

「その公演時間に、その場にいることに意味がある」。

かてこさんが大切にしてきた観劇への思いを、あらためて実感させてくれた、
満足度の高いミュージカルコンサートでした。

ステージに立つ人、その世界を創り上げるすべての人に、心から拍手を。

(Coffee break…)
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舞台ファイル:ミュージカルコンサート『JAME MUSICAL CONCERT』

かてこさんが赴いた公演情報は、以下の通りです。

【公演名】ミュージカルコンサート『JAME MUSICAL CONCERT』
【公演期間】2026年7月11日
【会場】LINE CUBE SHIBUYA
【出演者】
山崎育三郎、古川雄大、濱田めぐみ、海乃美月、黒羽麻璃央、ダイアモンド✡ユカイ、知念里奈、市川由紀乃、東啓介、小向なる、山﨑玲奈
【セットリスト】
・「世界の王」(ロミオ&ジュリエット)/山崎・古川・黒羽
・「I’m Flying」(ピーターパン)/山﨑玲奈
・「世界は2人を忘れない」(ボニー&クライド)/海乃・東
・「命をあげるよ」(ミス・サイゴン)/知念
・「アメリカン・ドリーム」(ミス・サイゴン)/ ダイアモンド✡ユカイ
・「あなたという存在」(ファインディング・ネバーランド)/山崎・濱田
・「エメ」(ロミオ&ジュリエット)/黒羽・山﨑玲奈
・「私だけに」(エリザベート)/海乃
・「Something More」(ルドルフ・ザ・ラストキス)/古川・知念
・「輝く未来」(塔の上にラプンツェル)/小向・黒羽
・「君はともだち」(トイ・ストーリー)/ダイアモンド✡ユカイ
・「ホール・ニュー・ワールド」(アラジン)/古川・濱田
・「パート・オブ・ユア・ワールド」(リトルマーメイド)/山﨑玲奈
・「美女と野獣」(美女と野獣)/山﨑・市川
・「世界が終わる夜のように」(ミス・サイゴン)/東・知念
・「100万のキャンドル」(マリー・アントワネット)/市川
・「For Good」(Wicked)/濱田・海乃
・「愛していればわかりあえる」(モーツァルト)/古川・小向
・「Soul of A Man」(キンキーブーツ)/東
・「夢やぶれて」(レ・ミゼラブル)/濱田
・「キッチュ」(エリザベート)/山崎・黒羽(古川)
・「闇が広がる」(エリザベート)/山崎・古川
・「One Day More」(レ・ミゼラブル)/全員
 :バルジャン(山崎育三郎)、ジャベール(古川)、テナルディエ夫妻(濱田&ダイアモンド✡ユカイ)、マリウス(黒羽)、
  コゼット(山﨑玲奈)、アンジョルラス(東)、エポニーヌ(知念)

観劇&ライブ プラスアイテム

劇場やライブ会場での時間、その日を、少しだけ快適にしてくれる観劇アイテムをまとめました。
みなさまの観劇体験がよりよいものとなりますように。

双眼鏡(オペラグラス)

2、3階席はもちろん1階席でも、表情や舞台設定、背景、衣装の細部まで楽しみたいときに。

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性能にも多少こだわりたい方には。

水筒

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観劇中の集中力を維持するもの

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小腹が空いて観劇の集中力が途切れないように。開演前や休憩時間に、手軽に栄養補給を。

ナリス ぐーぴたっクッキー

小腹が空いたときのお守りに。観劇前後の軽い携帯食として。

立見観劇にあると便利なもの

折り畳み椅子

立見だからって、立ちっぱなしでいる必要はないので、持っていくだけで快適に。

夏の観劇にあると便利なもの

携帯扇風機

駅から劇場までの移動や、開場待ちの暑さ対策に。

日傘

劇場までの移動や、物販列に並ぶとき、日差し対策に。

ネッククーラー

真夏の観劇・遠征・屋外待機の体力温存、熱中症対策に。

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